「魚の街まいづる」が誇る日本海の冬の味覚の王者です。
生まれてから何度も脱皮を繰り返して成長し、7〜8年かけてぎっしりと身の詰まった上質の「舞鶴かに」になります。舞鶴漁港に水揚げされた「舞鶴かに」は、京都府漁業協同組合舞鶴市場で生きたままセリにかけられ、すぐに舞鶴市内の鮮魚店や料理店で使われるほか、京阪神地方へ届けられています。緑のタグは京都府産、緑の四角のプレートが舞鶴産。
鰆(さわら)の旬は、晩秋から初春。「寒さわら」といい、脂がのって、身は柔らかで甘みがあるのが特徴です。その中で、1.5kg以上のさわらは「京鰆」、脂がのった3.0kg以上は「特鮮 京鰆」と呼ばれています。
元来、鮮度が落ちやすい鰆は、漁獲後すぐに氷で〆め、専用の保冷水箱に入れて卸売市場まで運ぶなど、鮮度を保つ努力がされています。だから、お刺身がおすすめ。
多くの太平洋側のとり貝は春までしか生育しませんが、丹後とり貝は栄養豊富な内湾で育つため、春以降も成長を続け、一回り以上も大きく育ちます。大きくなるほど肉厚になるとともに、身は柔らかく、甘みがある特別のとり貝です。
丹後とり貝は、舞鶴湾をはじめ京都府の4つの波静かな湾に浮く筏から吊されたケースの中で、天然のプランクトンを食べて、殻付重量が100g以上になるまで漁業者が大切に育てています。
条件の良い環境で漁業者がていねいに育てる「丹後の育成岩がき」。天然岩がきに比べて身の重さは1.5倍にもなり、濃厚な味が絶品の夏の味です。
三方を緑の山々に囲まれた舞鶴湾には、ミネラルを含む多くの栄養が注ぐため、餌となるプランクトンが豊富です。この海で3年間育てられた岩がきは、出荷準備用の水槽に入れられ、生食用の基準を満たしてから市場に出荷されます。
「舞鶴かき」は、舞鶴湾の筏で養殖され、12月から4月にかけて出荷される「養殖まがき」と、潜水漁法により漁獲された「天然まがき」があり、冬の大切な旬の味となっています。
「まがき」は、「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価が高い食品で、疲労回復や貧血予防などの効果があると言われています。