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投稿日/2021年2月18日

かまぼこがヘルシーな理由 かまぼこ百科③

かまぼこ博士のかまぼこ百科


「かまぼこ博士のかまぼこ百科」は、舞鶴かまぼこ協同組合の辻義雄専務理事(舞鶴市民から「かまぼこと博士」呼ばれています。)が執筆され、2011年から約4年間にわたり、舞鶴市民新聞に連載されたものです。かまぼこ、とりわけ舞鶴かまぼこへの愛に満ちた「かまぼこ博士のかまぼこ百科①~㊺」を順次、21回に分けて掲載します。読めばあなたも「かまぼこ博士」。そして、舞鶴かまぼこがとても食べたくなってしまいます。
なお、当コラムに掲載するにあたっては原文のままとし、日時や役職、社名等も当時のままとしています。また、今では存在しないメーカー、商品もありますのでご了承ください。

 

テレビで何かの食品がヘルシーだとコメンテーターが言うと、スーパーマーケットの棚からその商品が人気殺到して消えてしまうというような現象が起こる時代である。
私は食品というものはすべてヘルシーだし、極論すれば、すべて毒だと考えている。特定のものを過剰に消費すれば、その食品は毒となり、いろんな食品をバランスよく摂取すれば、それらの食品は栄養となり薬となり人を健康にする。
そういうことで、ここでは、「○○○○をたべたら、癌に効く」というような非科学的なことを並べ立てるつもりはない。
ただ、かまぼこというものを考えた場合、あくまで、海に泳いでいる魚が主原料であり、魚のもつ栄養の多くを引き継いでいると言うこともできる。
しかしながら、かまぼこは、科学的に言うと、塩溶性タンパク抽出加工食品ということができる。 つまり、魚のタンパク質のうちほぼ塩に溶けるタンパク質だけを取り出して、それを成型加工して熱を加えて固まらせたものである。
まず、かまぼこの栄養成分として最初にあげられる機能ではなんといっても消化のよいタンパク質が豊富なことである。
また、かまぼこの原料処理工程では脂肪分はほとんど除去されるが、わずかに含まれる脂肪についても牛肉,豚肉のそれと異なり、たくさん食べても肥満や動脈硬化を引き起こしたりすることがない。
また、かまぼこはたくさん食べることで、血中コレステロールが低下し、動脈硬化が予防されるなど、体に素晴らしい働きをもたらすことも最近の研究で少しづつ分かってきたことである。
近年では、古今東西多くの人がダイエットに挑戦してるので、少しだけダイエットとかまぼこを関連づけて話をしていこう。
体重オーバーの人が減量することは成人病を防ぐ上でも必要で、ダイエットそのものは悪いことではない。 問題なのは無茶な痩せ方である。例えば、体重50キロの人が過剰なダイエットによってあっという間に40キロに減量したする。この場合、減った10キロをすべて脂肪と勘違いする人がいるが、実は減った重さの半分は脂肪であっても、あとの半分は骨や筋肉を減らしてしまっていることに多くの人が気づいていないのである。
その上、さらに悪いことには、そのあとリバウンドがきて、元の体重に逆戻りしたとき、増えた分の殆どは脂肪で、骨や筋肉は戻らないということである。
このようなダイエットを繰り返していれば、脂肪は減るどころか増え、また筋肉は衰え、骨も弱くなっていき、若くても骨粗しょう症になったりする弱い身体になっていくのである。(見た目はスマートになっても、どんどん不健康な体になっていく)

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